歯磨き粉について②

みなさんこんにちは、大郷町歯科医院、

歯科衛生士の本田です(^o^)

続きになります。歯磨き粉のデメリットです。

 

磨けていると思いやすい

歯磨き粉の最大のデメリットです_:(´` ):歯磨き粉を使えば、磨けていると思う方は多いです。歯磨き粉は、あくまでもサポートしてくれるものなので、汚れをしっかり落とすには歯ブラシのブラシの部分が、歯の表面に真っ直ぐに当たることが理想です。そして、歯磨き粉は、歯垢に浸透しません。研磨剤で物理的に落としやすくしたり、歯垢が取れたきれいな歯の表面にフッ素がコーティングしてくれたりしてくれます。つまり、歯垢自体を落とせないと、歯磨き粉の成分も力を発揮しません。対策としては、まず、何もつけずに歯を磨きます。そのあと歯磨き粉をつけてもう一度歯磨きをすることで、いったん歯垢をある程度落としてから、歯磨き粉を使うことができます。

②泡立ちがいいものがある

歯磨き粉によっては、泡立ちがよく、口の中に素早く広がるタイプのものがあります。こちらは、素早く広がるのはとても良いことなのですが、悪い点としては、広がったことで、まだ磨いていないところにも歯磨き粉が行き渡ってしまい、磨いたと勘違いしてしまうことです。歯を磨く順番を決めて磨くと、磨いていない部分がわかると思います。あっちこっち磨いてしまうと、どこを磨いたかわからなくなってしまうので、注意です。

③歯の表面を傷つけるかもしれない

歯磨き粉には、研磨剤といって歯垢を落としやすくする成分が含まれています。メリットでもありましたが、その反面、この研磨剤が粗すぎると歯の表面を傷つけてしまいます。さらに、硬い歯ブラシを使っている方は注意です。数日、数ヶ月という期間ではなく、数年、数十年単位で、歯の表面がボロボロになり、着色汚れや歯垢が着きやすい歯の表面になってしまうかもしれません。またそうなると、もちろんむし歯になりやすくなってしまいます。

以上の注意点を守りながら、歯磨き粉を使用しましょう。使わない方がいいということではありません。何事にも注意するべき点はありますのでそちらをしっかり守りましょう。

また、歯磨き粉には色々な用途に合わせて使うと良いです。むし歯予防、歯周病予防、ホワイトニング、知覚過敏などがあります。歯磨き粉の併用も特に問題ありませんが、むし歯予防の歯磨き粉を使ってうがいをして、そのあと歯周病予防の歯磨き粉を使ってもう一度歯磨き…はあまり意味がないように思えます。それでしたら、朝はむし歯予防の歯磨き粉を使って磨いて、夜は歯周病予防の歯磨き粉を使う、の方がいいと思います。

もし、歯磨き粉を何を使ったらいいか迷っている方は、定期検診を担当している歯科衛生士に聞いてみてくださいね(^_^)☆