定期検診について

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

今回は、歯科医院の定期検診についてお話ししていきます。

みなさん、定期検診は通っているでしょうか?

日本人は、歯科医院の定期検診に通っている人の割合は、人口の約3割と言われています。歯科の先進国スウェーデンの国民の定期検診の受診率は8割を超えています。

また、スウェーデンやアメリカでも直近で歯科医院を利用したかどうかという調査で、1年のうち12回と答えた方が6割を超えているそうです。

世界の歯科の先進国と比べると日本は、まだまだ予防の概念が根付いていないようです。

それもそのはず……日本は、健康保険制度というものがあります。日本国民なら誰しも健康保険証をお持ちですよね。健康保険証のおかげで、医療機関を受診するときは、3割〜1割負担、地域によってお子さんは負担0円で保険診療を受けることができます。

ですので、例えばむし歯になって、銀歯を入れただけだと、3割負担の方で、5000円程度で治療をすることができます。

それに比べて、世界の各国では、健康保険制度はありません。つまり、むし歯になって銀歯を入れるとしっかり10割負担で支払わなければならないのです。芸人のたむらけんじさんをご存知でしょうか?エンタメニュースでたまたま知ったのですが、アメリカに移住したそうで、最近アメリカの歯医者で詰め物を2本したそうです。その金額なんと、9万円ほど高額な治療ですよね。

日本では、セラミックなど保険外診療というものがあり、見た目をよくするために白い詰め物や被せ物があります。それならば、当院でも145万円程度、被せ物になると510万円程度お金がかかります。

これは、自由に選択することができますので、保険診療でいいと思う方は、もちろんやらなくていいものです。

世界の各国では治療をすると、日本の保険外治療と同じくらいお金がかかるということです。ですので、そのようなことにならないように、悪くなってから治療をするのではなく、悪くならないように予防に努めるのです。とても素晴らしい考えですよね。というより、それが普通なので、定期検診に通うのです。

世界の各国では、歯科衛生士のできる業務も日本とは違いがあります。例えば、日本の歯科衛生士は、麻酔をすることはできませんが(特例はあります)、カナダのバンクーバーでは、歯科衛生士が歯周病の治療の際、必要であれば麻酔をすることができ、さらには、歯科医師がいなくても予防処置の歯科医院を開院することができます。日本よりも歯科衛生士の業務が広く、単独でできることが多いのです。もちろん歯科衛生士になるのは簡単ではないようです(p_-)

それだけ、予防に対する意識が高いのですね。

日本では、コンビニよりも約2倍歯科医院の数が多いです。コンビニもこんなにあるのに、歯科医院の方が多いのです。それだけ国民が歯科治療が必要であるということです。

近年、日本は歯科検診を義務化する動きが出ています。予定としては2025年導入のようです。歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療をし、また全身的な健康を守ることを目的としています。義務化する前に、今ある歯を守るため、定期的な歯科検診・クリーニングを受けましょう!