歯周病を悪化させる要因について

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の伊藤です(^o^)/

厳しい暑さが続いておりますので、引き続き熱中症にはご注意下さいね(>_<)

今回は歯周病を悪化させる要因について、お話をさせて頂きます!

歯周病は細菌が作るバイオフィルムによって起こる病気です。細菌バイオフィルムが無ければ歯周病にはなりませんが、そこにいくつかの要因が重なると悪化してしまいます。歯周病を悪化させる要因として挙げられるのは、喫煙習慣やある種の薬剤、妊娠やホルモンバランスの変化、精神的なストレス、食生活、強い歯ぎしりや噛み締め、噛み癖などです。その中でも関わりが深い要因について、お話していきたいと思います!

○喫煙

歯周病を悪化させることに最も関わり深いリスク因子です。喫煙者は非喫煙者と比べて4倍も歯周病のリスクがあるそうです。喫煙者だけではなく、受動喫煙でもリスクはあります。1日の喫煙本数が増えるにつれ、歯周病の進行との相関も高くなります。禁煙しても3~5年までは過去の喫煙の影響がはっきりリスクとして残ってしまうそうです。

○精神的ストレス

明確なデータがあるわけではないのですが、長期的に大きな精神的ストレスを受け続けることは、歯周病を悪化させると言われています。強いストレスは交感神経を興奮させますが、交感神経の緊張は顆粒球(白血球のひとつ)を増やし、その顆粒球が死滅する時に活性酸素が生じます。その酸化作用が細胞にダメージを与え、さまざまな組織再生障害を起こすと言われているので、歯周病のリスク因子になることの説明になるかもしれません。

○内分泌など全身的な条件

糖尿病も歯周病を悪化させる大きな因子です。女性は妊娠、更年期に大きな内分泌の変化を経験しますが、それが歯肉の異常を引き起こすことがあります。そればかりか排卵、月経の周期でホルモンの大きな変化を繰り返し、その周期によって歯肉の炎症が生じやすくなると考えられています。このほか、過労によって体の抵抗力が衰えたり、全身の重い病気にかかった時なども、歯周病は悪化すると言われています。

○噛み締め、歯ぎしり、歯の条件

噛み締めや歯ぎしりも歯周病の進行を速めます。歯根の形や歯ぐきの下まで長くのびたエナメル質などの局所的な異常も、歯周病を悪化させるリスク因子になります。

このように、歯周病を悪化させる要因はたくさんあるのです!お口の中だけに注目するのではなく、全身的な面や生活習慣も見直してみると良いでしょう☆彡何かありましたらいつでもご相談ください(^-^)

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本熊谷崇・秋本秀俊 著)」)