入れ歯の種類について

こんにちは!大郷町歯科医院の大杉です

 

私は昔から花粉症ですが、幸いなことに年々症状が軽くなっています。

今年も例年通り大した事ないと思っていたのですが…数日前からものすごくスギ花粉を感じる様になりました。

仕事中もそれ以外でもマスクが手放せません。

来年からは早めに耳鼻科に通うことを決心しました。

 

さて、今回は入れ歯についてお話させて頂きます。

 

入れ歯は詰め物や被せ物に比べて、馴染みのない方が多くいらっしゃいます。

ですが、入れ歯洗浄剤のコマーシャルは皆さん観た事があると思います。

歯の部分の他にピンク色の歯ぐきの部分や、金属のバネがかかっているものを想像されるのではないでしょうか。

 

入れ歯には幾つか種類があります。

一般的な保険診療で作成できる”レジン床”という入れ歯が、皆さんが最初に思い浮かべる入れ歯の種類だと思います。

 

レジン床はこんな感じです↓

 

 

残っている歯にバネをかけて支えるタイプです。

健康保険が適用されるということが1番のメリットです。

 

ただし保険内で作製する場合、上顎に対して半年に1回、下顎に対して半年に1回しか作製することができません。

 

ただ、どうしても金属のバネが見えて見た目が気になる…という方も中にはいらっしゃいます。

そのような方にご案内出来るのが”ノンクラスプデンチャー”です。

 

こんな感じです↓

 

 

噛む力は強くないのですが、見栄えがいい事が1番の特徴です。

特に前歯の入れ歯を作られる方にご案内しています

 

ノンクラスプデンチャーはレジン床に比べるとある程度厚みも薄く設計することができます。

柔らかい素材なので痛みが出にくいのも特徴の1つです。

 

ただ、奥歯などのしっかり噛みたい!という部分にはあまり向いていません。

バネがないので、咬み込んだ時に入れ歯が沈み込んでしまうのです。

 

そして、奥歯でしっかり食べ物を噛みたい!という方にご案内しているのが”コバルトクロム義歯”です。

 

こんな感じです↓

 

この義歯は、床(しょう)と呼ばれる入れ歯の土台となる部分に金属を使用しています。

 

金属はレジンと違い強度がある為、レジン床よりも厚みを薄く作成する事が出来ます。

薄いため、レジン床よりも違和感なくお使いいただけます。

 

また、床の金属が残った歯にかかるバネと一体化しています。

入れ歯自体に強度があり、レジン床だと入れ歯が壊れてしまう!という方にはおすすめです。

(噛み合わせの状態によってはレジン床だとしばらく使っている内に壊れてしまう…という方もいらっしゃいます)

 

今回は3種類の入れ歯についてお話させて頂きましたが、その方の噛み合わせの状態や残っている歯の状態によって向いている入れ歯、そうでない入れ歯があります。

当院ではしっかり診査した上でその方に合った義歯を提案できるよう努めています。

入れ歯について気になること、疑問に感じていることがありましたら、お気軽にご相談下さい。