知覚過敏とは?

こんにちは!
大郷町歯科医院衛生士の伊藤です(^o^)/

みなさん、知覚過敏と言う言葉を聞いたことはありますか?CMなどで耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
知覚過敏とは、歯ブラシを当てた時や冷たい飲食物や甘い物、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。簡単に言うと、むし歯がないのに、痛みやしみる症状がある状態です!特に冬でお水が冷たく感じる今の時期、知覚過敏の症状を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

まず、歯の最表層であるエナメル質は痛みを感じることはありませんが、エナメル質の下にある象牙質と言う歯周組織には無数に細い管(象牙細管)があり、それを通して刺激が神経(歯髄)に伝わってしまうと痛みを感じます。象牙質はエナメル質に覆われている為、本来であれば痛みを伝えることはありませんが、エナメル質が何らかの原因で削れてしまったり、また根っこの部分はエナメル質がない為 、歯ぐきが下がって根っこの部分が見えてきてしまうと痛みやしみを伝えてしまいます。
知覚過敏の原因は、歯ぎしりや噛み合わせ、間違った歯磨き、歯周病などが挙げられます。歯ぎしりで過度な負担がかかったり、硬い歯ブラシで力まかせに磨いていると、何年も経つうちに歯の再表層であるエナメル質が削れてきてまいます。また、歯周病で歯ぐきが後退して歯の根元が露出してしまうことで象牙質が見えてしまい、しみるようになります。

歯ぎしりが原因の場合はマウスピースをはめる、ブラッシングや歯周病が原因の場合は正しいブラッシング習慣を身につけ、歯周治療をしていくなど、症状に合わせた治療法が必要です。
軽度であれば、知覚過敏用の歯磨き粉を使用して頂きながら、様子を見て頂いても構いません。また歯科医院での知覚過敏用のコーティング剤を塗る治療や、物理的にしみる箇所を詰める治療もあります。ただ、これらの処置をしても症状が軽減されず、しみる症状が重度の場合は神経を取る必要が出てきてしまいます。歯の神経を取ってしまえば、しみる症状はなくなるので、最後の手段として用いることもありますが、できれば避けたいものです。

知覚過敏はむし歯ではありませんが、なかなか厄介な病気なのです!
知覚過敏でお悩みの方、日常生活に支障が出てる方などは、是非一度ご相談ください(^^)