黒川郡大郷町の歯科

歯周病と全身疾患(虚血性心疾患編)

こんにちは。大郷町歯科医院の橋本です。他のブログ等でも、歯周病が全身疾患に及ぼす影響について当法人のスタッフが記載していますが、今回のブログから私の方でも、その詳細について記載していきたいと思います。

今回は、第一回目として歯周病と虚血性心疾患の関連性について記載したいと思います。

まず、虚血性心疾患とは心臓病の一つです。この中でも狭心症や心筋梗塞などを虚血性心疾患と言い日本人の死因の上位を占めています。心臓は、皆さんが良く知っての通り体のすみずみまで血液を送る役割を果たしていますが、この心臓自身にも、当然ですが血液が必要なわけです。心臓自身に血管を送る血管の事を冠動脈といい、冠動脈の血流障害によって起こる病気を虚血性心疾患といいます。

虚血性心疾患の大きな原因は動脈硬化です。血管壁にコレステロールなどがたまって、血管が厚く硬くなるのが動脈硬化で、進行すると血液の流れが悪くなったり、血栓(血の塊)ができて血管がふさがることがあります。

狭心症は、冠動脈の動脈硬化が進んで内腔が狭くなり、血流が滞った状態です。心筋に十分な酸素や栄養を供給できずに、胸の痛みや圧迫感などが起こります。発作は通常、数分程度で治まります。
また、心筋梗塞は、血管壁にたまったコレステロールを覆う膜が破れて血栓ができ、冠動脈が完全につまって心筋が壊死してしまう病気です。強烈な胸の痛みが30分以上続き、意識を失うこともあります。壊死した心筋は元には戻らず、治療が遅れて壊死が広範囲に及ぶと、心臓の機能が失われて死に至る危険があります。一般的には高血圧や糖尿病、高コレステロール血症、肥満、喫煙、運動不足、ストレスなどが危険因子に挙げられています。

これらの虚血性心疾患のリスクが実は歯周病によって高まるという研究発表が報告されています。死後に解剖した結果、心臓の血管内から本来あるはずのない歯周病菌が発見され、明確に歯周病が原因の心筋梗塞が見つかったケースもあります。

虚血性心疾患と歯周病は一見まったく関係がないように思えますが、歯周病が進行すると歯周病菌の一部が口腔内の傷から血液中に入りこむと、血管壁を傷つけたり、血小板に異常を来して血栓ができやすくなることが分かっています。

…というわけで、今回は虚血性心疾患と歯周病の関連性について、お話させて頂きました。実は、虚血性心疾患と歯周病の関連は歯科業界では結構有名な話です。次回は、少しマイナーな関連病のお話をしたいと思います。